妻死亡…ヒステリックで暴力、バールを持って暴れていた 取り上げて殴った夫に懲役12年の判決 妻は頭蓋内損傷、ドラム缶に入れられ13年以上そのまま 裁判長「なぜこうなってしまったのか」
2011年に埼玉県所沢市のアパート内で妻を殺害し、遺体をドラム缶に入れて遺棄したとして、殺人や死体遺棄、道路運送車両法違反などの罪に問われた住居不定、無職保谷仁被告(51)の裁判員裁判の判決公判が9日、さいたま地裁で開かれた。小池健治裁判長は被告に懲役12年(求刑・懲役15年、罰金30万円)を言い渡した。
判決理由で小池裁判長は、妻はヒステリックで暴力を振るうようになっており、当日も興奮してバールを持って暴れていた妻からバールを取り上げて2回殴打したと認定。頭部を2回殴る犯行は「危険性が高く悪質で、攻撃する意図は強固だった」とし、殺害後には遺体をドラム缶に入れ、13年以上トランクルームに放置するなど「妻の尊厳を踏みにじった」と非難した。
判決宣告後、小池裁判長は被告に「妻とはうまくいっていた時間もあった。なぜこうなってしまったのか、贖罪(しょくざい)の気持ちで過ごしてほしい」と述べた。
判決によると、被告は11年7月17日、所沢市内のアパートで妻=当時(39)=に対し、殺意を持って頭部をバールで2回殴り、頭蓋骨骨折による頭蓋内損傷を負わせて殺害し、同年9月中旬ごろから25年2月15日までの間、同市内のトランクルームに妻の遺体をドラム缶に入れた状態で放置したなどした。
■どんな事件だった 「愛情を抱いていたが、口論が絶えず」(以下2025年6月12日配信の再逮捕記事)
所沢市のトランクルームから回収されたドラム缶から女性の遺体が発見された事件で、県警捜査1課、所沢、吉川署の特別捜査班は11日、殺人の疑いで、住所不定、無職の男(51)=死体遺棄の罪などで起訴=を再逮捕した。「口論になり妻を抑えられなくなり、カッとなって頭部を殴った」と容疑を認めているという。
再逮捕容疑は2011年7月17日、当時住んでいた所沢市荒幡のアパートの一室で、同居していた妻=当時(39)=の頭部を凶器で複数回殴り、頭蓋骨骨折による頭蓋内損傷を負わせ、殺害した疑い。「妻に対する愛情を抱いていたが、口論が絶えずもう終わりにしたい、消えていなくなってほしいと思った」と供述しているという。
捜査1課によると、男は犯行後、周囲に妻が自ら失踪した旨の話をしていたという。その後、遺体を隠すためにトランクルームを契約したとみられる。
今年2月時点でトランクルームの利用料金が未納だったことから、吉川市のリサイクル会社が4月17日にトランクルーム内にあったドラム缶を回収。翌18日に同社の従業員がドラム缶内から遺体を見つけ事件が発覚した。
県警はこれまでに、男を道路運送車両法違反(無車検)、死体遺棄容疑で逮捕、再逮捕していた。
県警はトランクルームからハンマー、バールなどの工具類を押収。今月10日には犯行現場のアパートで現場検証を行った。









