暴力団が背後に複数か…犯行グループ指示役を逮捕、女性のカードから200万円を引き出した疑い 何回も出入国していた48歳「今は何も言いたくありません」
2025/12/28/08:05
特殊詐欺に関与した男ら4人が逮捕された事件で、埼玉県警組織犯罪対策(組対)1課と本庄署の合同捜査班は26日、窃盗の疑いで、住所不定、職業不詳の男(48)を逮捕した。県警は犯行グループの指示役とみて捜査する。
逮捕容疑は共謀の上、2021年10月11~12日までの間、大阪府茨木市の無職女性=当時(86)=方に金融機関職員らを名乗り「健康保険証情報が漏れ、何者かが口座からお金を抜き取っているかもしれない」などと電話をかけ、キャッシュカード3枚を窃取。同市内のコンビニエンスストア2カ所に設置されたATMから、同カードを使用して12回にわたり、現金合計200万円を引き出して窃取した疑い。「今は何も言いたくありません」と供述しているという。
県警はこれまでに受け子の男ら4人を逮捕し、いずれも実刑判決を受けている。
同課によると、逮捕された男らの余罪捜査で男の関与が浮上。秘匿性の高いアプリで、現金の回収や受け渡しを指示していた。男は20年1月26日に出国し、今月26日に中国内発の航空便で帰国後、羽田空港で逮捕された。
男は国外を拠点として、指示をしていたとみられ、過去に十数回、中国に出入国していたという。同課はグループの背後に複数の暴力団がいて、被害金が流れているとみて捜査している。









