浦和西署は4月30日、さいたま市中央区の会社員男性（45）が現金1千万円をだまし取られる詐欺被害に遭ったと発表した。

　同署によると、3月13日ごろ、被害男性の携帯電話に警察官や検事を名乗る男らから「マネーロンダリングの事件を捜査していたところ、あなたが事件に関与している」「紙幣の番号を調べて、犯人から振り込まれたお金がなければあなたは逮捕されない」などと電話があった。その後ビデオ通話アプリに誘導され、「逮捕状」と書かれた紙を見せられて誤信した男性がインターネットバンキングから男らが管理する口座に現金1千万円を振り込んだ。

　振り込み後、男らと連絡が取れなくなったことを不審に思った男性が同署を訪れ被害相談したことで詐欺と発覚した。同署が特殊詐欺事件として捜査している。