高1女子が死亡…襲った疑いの男、「女性を探していた」と認める 黙秘から一転「虐待で性格がゆがんだ」「自分は社会の底辺」と語り始めた25歳
2025/04/30/13:58
さいたま市桜区栄和6丁目のマンションで14日夜、同所に住む高校1年生の女子生徒(15)が男に刃物で刺され殺害された殺人事件で、殺人容疑で逮捕、送検された男(25)が黙秘から一転し、犯行当日に制服を着た女子高生を殺害したなどと容疑を認め、「会社の寮出てから通行人装って付近を歩き回り、対象となる女性を探していた」という旨の供述をしていることが県警への取材で分かった。
県警によると、男は動機の一つとして「虐待を受けて性格がゆがんだ。自分は社会の底辺にいる」といった旨の話をしているという。今後、動機の全容解明を進める。県警はこれまでの捜査や男の供述などから、2人の間に面識はなかったとみている。女子生徒に落ち度はなく、男が犯行直前に女子生徒を偶然見かけて犯行に及んだとみている。
事件は14日午後8時過ぎに発生。女子生徒は知人と市内の飲食店で過ごし、その後自身が居住するマンションの出入り口付近で被害に遭った。上半身を中心に複数箇所刺されたとみられる。男は事件後、現場から約1・4キロ離れた交番まで徒歩で逃走。通行人に通報を依頼し、その後確保、逮捕された。
男は昨年10月ごろから現場から約500メートル離れた建設会社で勤務しており、同所の寮で生活。事件当日の午後6時台に寮から外出した後、現場の半径約1キロ圏内を東側中心に約1時間半ほど徘徊していた。女子生徒は同時間帯に同圏内の西側にいたことが分かっており、犯行直前に偶然見かけたとみられる。
県警は事件現場で発見された凶器の包丁や男の着衣などを押収。付着していた血痕のDNA鑑定を行い、男と女子生徒のものと考えて矛盾がないDNAが検出された。事前に準備した包丁を部屋から持ち出して犯行に使用しており、県警は計画性があったとみている。










