埼玉新聞

 

<新型コロナ>さいたまクリテリウム、2年連続で中止 さいたま市、感染状況を見ながら次回開催を判断

  • さいたま市役所=さいたま市浦和区常盤

 一般社団法人「さいたまスポーツコミッション」(SSC)とさいたま市は20日、今秋に開催を検討していた自転車ロードの国際大会「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」の開催を見送ると発表した。新型コロナウイルスの影響で、選手や市民の安全を最優先にしたとしている。クリテリウムの開催中止は昨年に続いて2年連続。

 クリテリウムは2013年に始まり、第1~6回を市主催で、19年の第7回からSSC主催、市の共催となった。SSCと市スポーツイベント課によると、SSCが仏のツール・ド・フランスの主催企業と19年から3年契約を締結。20年はコロナの影響で中止になり、22年まで契約が残っている。

 市はSSCに対して、19年度に2億2千万円の補助金を支出。20年度に2億円の補助金を予算計上して一部を支出したが、開催中止で全額が返還された。本年度は当初予算に補助金を計上していなかった。SSCと市はコロナの感染状況を見ながら、次回開催を判断するとしている。

 関連イベントの「サイクルフェスタ」「さいたまるしぇ」も2年連続の中止が決まり、発表された。

 清水勇人市長は「市民の安全・安心を最優先に確保するために、開催見送りの判断をしたことは、やむを得ないものと考えています。次回大会の開催実現に向けて、SSCと力を合わせてまいりたいと考えています」とコメントを出した。

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