埼玉新聞

 

だまされたふり作戦…詐欺電話を見抜いた男性通報、警官待機 「下見役」と「受け子役」逮捕/埼玉県警

  • 狭山署=狭山市稲荷山

 狭山署は16日、詐欺未遂の疑いで自称川越市脇田町、職業不詳の男(22)と自称さいたま市大宮区三橋4丁目、アルバイトの男(22)の2人を逮捕した。

 逮捕容疑は氏名不詳者と共謀して、15日午後7時ごろから入間市の会社役員男性(78)方に県内に住む長男を名乗り「会社の金を使い投資したが失敗した」「監査で使い込みが発覚してしまうから300万円を用意しないといけない」「50万円は自分で用意できたが、250万円どうにか用意できないか」などと電話をかけ、現金をだまし取ろうとした疑い。

 同署によると、男性は電話がかかってきた後、不審に思い長男へ連絡して詐欺だと気付き、同署に通報。男性はだまされたふりを続け、現金を受け取りに来た職業不詳男を警戒していた警察官が逮捕し、一緒に行動していたアルバイト男も逮捕した。同署は職業不詳男は現金を受け取る「受け子役」、アルバイト男は「下見役」とみて捜査を進めている。2人は共に容疑を否認しているという。

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