埼玉新聞

 

<新型コロナ>娘が卒業する39歳母、寄付呼び掛けサプライズ花火75発 卒業生ら「最後に心温まった」

  • 卒業式の夜に打ち上げられたサプライズ花火=25日午後7時15分ごろ、秩父市別所の別所運動公園

 埼玉県秩父市立影森小学校(新井一也校長、児童数354人)の保護者ら有志は25日、同日に行われた卒業式に合わせ、同市別所の別所運動公園でサプライズ花火を打ち上げた。

 中心的な役割を担った同校6年生の黒沢天音(あまね)さん(12)の母親真美さん(39)は「新型コロナウイルスで行事がなくなり、子どもたちを楽しませたい」と企画。寄付を呼び掛けると、保護者や教職員、地域住民などが協力し、約13万円が集まった。

 サプライズ花火は同市山田の金子花火が打ち上げ。約6分にわたり75発の大輪が夜空に咲き、集まった6年生51人や保護者などを魅了した。

 6年生の大平かなみさん(11)は「コロナで気持ちが沈んだ時もあったけど、最後に花火で心が温まった」と笑顔で話していた。

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