埼玉新聞

 

<新型コロナ>受験生の体温チェックも 感染防止を徹底、私立高校の入試始まる 平均倍率は4・15倍

  • 会場入り口にサーモグラフィーカメラを設置するなど新型コロナウイルス感染症対策に万全を期した=22日、加須市花崎の花咲徳栄高校

 埼玉県内の私立高校入試が22日解禁され、中学3年生が志願校の入学選抜試験を受験した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言下、各校は感染防止対策を徹底して生徒らを迎え入れた。

 加須市花崎の花咲徳栄高校(田中一夫校長)では、午前中に第1回入試を実施。感染症対策として、会場入り口にサーモグラフィーカメラを設置し、受験する約2200人の生徒の体温をチェック。校内各所に自動消毒液噴霧器を、受験生の机には普段の授業から使用しているという個別の飛沫(ひまつ)防止パーティションを設置するなどの対策を施した。

 同校生徒募集担当の出井宏一次長は「受験生の動き出しは早く、昨年7月から開始した学校説明会も毎回、例年以上の申し込みがあった。出願者数も過去10年で一番多く、本校を第1志望とする単願の出願も昨年以上。高校生活で将来何をやりたいかを見つけ出し、その夢をかなえられるよう、背中を押してあげたい」と話していた。

 県学事課が16日に発表した県内私立高校入試応募状況(中間)によると、全日制の私立高校47校で計1万4503人(前年度比51人増、内部進学者除く)を募集。6万266人(同6064人増)が応募し、平均倍率は4・15倍(同0・40ポイント増)となっている。

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