埼玉新聞

 

<新型コロナ>埼玉は1週間で3100人超感染 自宅療養者は5千人突破 重症病床の使用率はステージ4

  • 新型コロナウイルスについて語る大野知事

 埼玉県内では13~19日の1週間で新型コロナウイルスの新規感染者が3101人確認され、6~12日の1週間(2889人)と比べて212人上回り、拡大が続いている。16日には過去最多582人の感染が判明。同日、累計の感染者数が2万人を超えた。

 感染者の増加に伴い、19日時点の自宅療養者は5004人と、初めて5千人を突破。確保済み病床の使用率は69・7%で、2週間前の5日(65・2%)と比べて4・5ポイント上昇した。現在128床ある重症患者用の病床使用率は64・1%で、政府の分科会が示す指標で最も深刻な「ステージ4」の基準(50%)をともに超えている。

 大野元裕知事は19日の定例会見で「感染拡大のスピードは一定程度鈍化したものの、危機的状況は継続している」と注意を喚起。1人から何人に感染が広まるかを示す「実効再生産数」が18日時点で「0・986」と、昨年11月30日以来「1」を下回ったが、知事は「一過性のものにすぎない。極めて厳しい状況の真っただ中にある」と述べた。

 県は20日、オンラインで新型コロナウイルス専門家会議を開催し、知事は「県内では1週間の新規感染者が3千人を超え、収束が見えないが、医療機関の努力で何とか耐えている状況」と述べた。

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