埼玉新聞

 

プロの技で貢献…ボランティア14人、福祉施設を無償修繕 さいたま住宅生協と協力業者会、3日間に渡り作業

  • 入居棟の修繕を行う協力業者会のメンバー=13日、埼玉県富士見市のゆいの里福祉会

    入居棟の修繕を行う協力業者会のメンバー=13日、埼玉県富士見市のゆいの里福祉会

  • 入居棟の修繕を行う協力業者会のメンバー=13日、埼玉県富士見市のゆいの里福祉会

 さいたま住宅生協(埼玉県さいたま市浦和区)と協力業者会は13~15日まで、社会貢献の一環として、富士見市の福祉施設の修繕ボランティアを行った。13日の初日は同生協と業務協定を結んでいる協力業者会のメンバー14人が参加し、建物の修繕を無償で行った。

 福祉施設などでは老朽化や劣化が進んでいても費用の点から十分な修繕や補修ができていないところが多いことから、県内の福祉施設の修繕ボランティアを実施した。

 今回、修繕を行ったのは、重度の知的障害者支援施設「ゆいの里福祉会」の男性入居棟。佐藤和志管理者(51)は「入居者の特性上、感情表現が上手にできずに壁やドアをたたいたりすることも多く、傷みは大きい。職員で間に合わせの補強をしてきたが、今回、プロの方々に修繕していただけるのはありがたい」と作業を見守った。

 同生協は住宅の新築やリフォーム、塗装、シロアリ点検など住宅に特化した事業を行っているが、今回の修繕作業には大工や塗装、左官、クロス貼りなど、それぞれの専門技術を持つプロが参加。職員が応急措置していたドアや壁の亀裂などの状況を見極め、事前にカットや塗装をしておいた部材などを持ち込み、3日間に渡って修繕の作業を行った。

 1級建築士で業者会会長の岩丸郁也さん(61)は「さまざまな職種のプロの技で社会貢献ができ、喜んでもらえればやりがいもある」と話していた。

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