埼玉新聞

 

どうしたら…警察に相談した男性、すでに1520万円被害 1通のメール「連絡をください」から事件始まる

  • 武南署=川口市大字辻

 埼玉県の武南署は9日、川口市の配送業男性(68)が現金1520万円をだまし取られたと発表した。

 同署によると、10月12日午後2時半ごろ、男性の携帯電話に「ご利用料金の支払い確認が取れてません。ご連絡をください」とのメールが届き、男性が記載されていた連絡先に電話したところ、通信会社職員を名乗る男が「携帯電話がウイルスに感染している可能性がある。調査に50万円かかる」「90人に感染させている。弁護士を通じて被害届を出している人もいる。訴訟取り下げには2300万円支払わなけれならない」などと話した。

 男性は10月13日から11月21日にかけて計12回にわたり、指定された口座に計1520万円を振り込んだ。その後、男からさらに金を要求する電話があったため、男性は「これ以上払えない。どうしたら」と警察に相談し、詐欺被害と分かった。

ツイート シェア シェア