埼玉新聞

 

逃走中の男に注意、覚醒剤の疑い 岩槻で男宅を県警捜索中、隙を見て車で逃げる…越谷で車発見、男不明

  • 逃走中の男に注意

 20日午前6時20分ごろ、さいたま市岩槻区本丸の住宅で、覚醒剤取締法違反の疑いで県警に捜索されていた28歳の男が逃走した。県警は逃げた男の行方を捜査している。

 県警薬物銃器対策課などによると、男は住宅で岩槻署の捜索を受けていた際、隙を見て白い軽自動車で逃走した。その後、越谷市大里で、男が使用していた車が乗り捨てられているのが発見された。事故を起こしたような形跡があったという。男はいなかった。

 逃走した男は身長約180センチ。黒い短髪で、灰色のジャージー、白っぽい作業ズボン姿だったという。

 県警は安全確保のため、在宅中でも玄関や窓を施錠し、不審者を見掛けた場合は110番するよう呼び掛けている。

■児童の登下校、教職員見守り

 男が逃走した現場周辺に住む無職男性(86)は、20日午前7時ごろ、パトカーが家の前を通り過ぎるのを目撃した。「騒がしい様子はなかったので最初は気に留めなかったが、報道で大きな事件だと知り、驚いた」と話した。

 40代の主婦は、昼ごろに地域に流れた岩槻署の警戒放送で事件を知った。「普段は物静かな住宅地なのに残念。子どもの安全が心配」と不安な表情を浮かべた。

 事件を受け、同地区の児童も通う、さいたま市立岩槻小学校では、放課後、通学路に教職員が立ち、全児童371人の下校を見守った。同校関係者は「明日の登校時も職員が見守り活動を行い、児童全員の安全確保に努める」としている。

ツイート シェア シェア