埼玉新聞

 

梨5000個盗まれる…白岡、神川、上里で 伊奈ではシャインマスカットも 隣接する群馬、茨城も被害

  • 県警察本部=さいたま市浦和区高砂

 神川町など県北部を中心に8月ごろから、梨の盗難被害が相次いでいることが14日までに、県警への取材で分かった。神川町、上里町、白岡市の農家6軒で計約5千個が盗まれ、被害総額は約116万円に上るという。隣接する群馬県など北関東周辺では果物の大量盗難被害が確認されており、県警は他県との関連を含めて窃盗事件として調べている。

 県警捜査3課によると、8月1~17日ごろ、白岡市の農家で梨約1600個(約20万円相当)が盗まれる被害があった。同月24~26日には神川町の農家で約50個(約1万2千円相当)が盗まれた。

 被害は9月に入ってからも止まらず、1~5日、上里町で約2千個(約50万円相当)が盗難。その後も4~11日にかけて、神川町と上里町の農家3軒で、計約1430個(計約44万円相当)の被害が確認された。

 また、8月23~24日には伊奈町で、シャインマスカット38房(約4万1千円相当)が盗まれる被害もあった。

 隣接する群馬県や茨城県など北関東周辺では、同時期に梨やシャインマスカットの大量盗難被害が相次いでいる。このため、県警は関連する可能性があるとみて、現場付近の防犯カメラを精査するなどして調べる。

 県農業支援課によると、神川町や上里町は古くからの梨の産地で、この時期は「豊水」「新高」などの品種が取れるという。同課は被害の多発を受けて、農地や園地にネットや柵、「盗難注意」「立ち入り禁止」などの看板やのぼりを設置する侵入防止策を推奨。防犯カメラやセンサーライトも有効としている。

ツイート シェア シェア