埼玉新聞

 

鍵持ち出し、無免許運転で死亡事故…重度の知的障害ある27歳男性を書類送検 逮捕当時、具体的な会話できず

  • 男が運転していた車両=17日午後2時50分ごろ、埼玉県警川口署

    男性が運転していた車両=6月17日午後2時50分ごろ、埼玉県警川口署

  • 男が運転していた車両=17日午後2時50分ごろ、埼玉県警川口署

 埼玉県川口市内で6月、無免許運転の車がコンビニエンスストアに突っ込み高齢男性が死亡した事故で、県警は1日、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)の疑いで、蕨市の男性(27)をさいたま地検に書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。

 男性は6月17日、川口市並木2丁目のコンビニエンスストア「ファミリーマート川口並木2丁目店」に車を運転し突っ込み、同店舗付近を歩いていた会社員男性=当時(82)=が巻き込まれ死亡した。

 川口署は同法違反(過失傷害)の疑いで男性を逮捕し、その後釈放していた。

 捜査関係者らによると、男性には重度の知的障害があり、無免許にもかかわらず自宅から家族名義の車の鍵を持ち出し運転していた。

 逮捕当時、車を運転していたことは認めていたものの具体的な会話はできず、同居家族は「今まで車を運転したこともなく、なぜ運転したのか分からない」と話していたという。

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