埼玉新聞

 

<新型コロナ>49人感染、県北生徒ら 岩槻高、大宮高、越谷クラスターも増加 所沢第一病院でクラスター

  • 県庁=さいたま市浦和区高砂

 県などは3日、新型コロナウイルス感染者を新たに49人確認したと発表した。内訳は県発表が33人、さいたま市が7人、越谷市が4人、川口市が3人、川越市が2人。

 これまでに確認された感染者は2510人(チャーター便帰国者含む)、死者は74人。重症者は3人。感染者の指定医療機関への入院は87人、一般医療機関への入院は198人。ホテル療養は72人、自宅療養は116人。1104人が退院し、療養終了は810人となった(3日午後5時時点)。

 県によると、県管轄で詳細が判明しているのは上尾消防署の40代男性職員、志木地区衛生組合の50代男性職員ら未就学児~50代の男女18人。

 2日判明分では、所沢市の所沢第一病院で患者14人と職員10人の24人が感染が確認された。同病院の感染者は7月31日に判明した患者1人を含め計25人となり、県はクラスター(感染者集団)が発生したとみている。所沢市立保育園の20代女性職員の感染も確認され、園児15人が濃厚接触者とされた。

 さいたま市によると、感染が判明したのは同市に住む女子高校生を含む10~70代の男女7人。女子高校生は通っている県内の高校で陽性者が出て、市保健所に検査依頼が来ていた。ほかの6人はいずれも感染経路が不明。また、2日に感染が判明した地方公務員の20代女性については白岡市が同市税務課職員と公表した。

 越谷市によると、20~70代の男女4人の陽性が分かった。このうち70代女性1人はクラスターが発生している介護老人保健施設「葵の園」(同市東町)の利用者で、同施設の感染者は計14人となった。

 川口市によると、20~40代の男女3人の陽性が確認された。県警によると、このうち20代男性は武南署地域課の巡査で、7月18日に現場対応した当事者の感染が判明している。

 川越市によると、2人の感染が判明。ともに東京都内に勤務する20代と40代の会社員男性で、20代男性の職場からは陽性者が出ている。

 また県教育局は、岩槻高校の生徒で2人目の感染が確認されたと公表した。1人目は1日、2人目は3日に陽性と判明し、同じ部活動に所属していたという。大宮高校では感染した生徒2人と同じ部活の生徒1人の感染が2日に判明。北部地区の県立学校でも児童生徒1人の感染が確認され、他の児童生徒や教職員ら31人が濃厚接触者とされた。県立学校はいずれも現在夏休み中で、教育活動や部活動は休止しているという。

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