埼玉新聞

 

<新型コロナ>48人感染、2カ月半ぶりの多さ さいたま22人…そのうち南銀ホストクラブ従業員が10人

  • 県庁=さいたま市浦和区高砂

 県などは8日、新型コロナウイルス感染者を新たに48人確認したと発表した。1日に公表した感染者数が40人を超えるのは4月16日以来初めて。

 これまでに確認された感染者は1330人(チャーター便帰国者含む)で死者は67人、重症者は4人。感染症指定医療機関への入院者は35人、一般医療機関への入院者は76人。ホテル療養者は44人、自宅療養者は28人。634人が退院、398人が療養終了している(8日午後5時時点)。

 県管轄の新たな感染者は22人。さいたま市の男性(26)は警視庁第2機動隊の巡査長という。7日午後に感染が判明した12人と8日午前に判明した6人は富士見市や幸手市、久喜市、羽生市などの20~60代の男女で、家庭内での感染が疑われる5人以外は現時点で感染経路は不明。

 県感染症対策課は「年齢層が高くなってきており、夜の街のクラスター(感染者集団)の若い人たちから周囲に感染し始めている可能性があり、注視していきたい」と話した。

 さいたま市によると、感染が判明したのは、いずれも市内に住む大宮区の南銀座地域のホストクラブに勤務する男性従業員10人を含む10~50代の男女22人。ほかに集団感染が発生している越谷市のキャバクラの20代の男女従業員2人、都内のホストクラブの男性従業員ら。7日の判明は8人、8日の判明は14人。14人は4月15日に判明した10人を超えて最多となった。

 川越市によると、市内の20代飲食業女性の感染が確認された。女性は4日に37・7度の発熱があり、5日は自宅で静養していたが、熱や頭痛が続いたため6日に市内の医療機関を受診。PCR検査で7日に陽性と判明した。市内の飲食店に勤務していたが春ごろから休んでいたという。

 越谷市によると、市内に住む30代男性とその娘で未就学の女児の感染が確認された。男性は知人が感染し、濃厚接触者として市内で検査、娘は父親の濃厚接触者として検査しいずれも陽性だった。

 川口市によると、感染が確認されたのは市内居住の30代無職女性。詳しい経緯を調べている。

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