埼玉新聞

 

<新型コロナ>大宮キャバ店「女性は検査済み」…調べると未検査 実際に検査すると女性店員は陽性だった

  • 県庁=さいたま市浦和区高砂

 県などは7日、新型コロナウイルスの感染者が新たに27人確認されたと発表した。また、80代の男性が5日に入院先の医療機関で死亡した。基礎疾患があり、中等症だったが容体が急変したという。

 これまでに確認された感染者は1282人(チャーター便帰国者含む)で死者は67人、重症者は3人。感染症指定医療機関への入院者は37人、一般医療機関への入院者は81人。ホテル療養者は33人、自宅療養者は21人。618人が退院、398人が療養終了している(7日午後5時時点)。

 県管轄の新たな感染者は21人。うち9人は川口市の40代医療従事者の男性ら20~90代の男女。所沢市の20代男性は勤務先の都内の飲食店で飲食した際に陽性者との接触があった。残り12人は調査中という。また、6日に感染を確認し調査中だった6人のうち、さいたま市の20代女性は勤務先の県内の飲食店で陽性者との接触があった。

 さいたま市によると、感染が判明したのは、上尾市に住む20代女性とさいたま市に住む40代女性の2人。いずれも軽症。20代女性は大宮区の接待を伴う飲食店(キャバクラ)の従業員で、同店の感染者は計6人となった。店側から民間検査済みと報告を受けていたが、その後のやり取りで検査をしていなかったことが分かり、市保健所が7日に検査して陽性が判明した。

 5日に感染が判明した20代女性と20代男性は大宮区の南銀地区にある別々のキャバクラに勤務していた。2人は同居しており、陽性が判明している知人の濃厚接触者として検査した。同地区で感染が判明したキャバクラは4店になった。

 越谷市によると、陽性が確認されたのはいずれも市内在住の20代のアルバイト女性、40代の会社員男性、20代の男子大学生の3人。女性と会社員男性は軽症で男子大学生は無症状。会社員男性は1日に発熱し、2日に市内の医療機関を受診していた。女性と男子大学生については、知人に感染者が出たため、市保健所に相談があったという。市保健所は3人について、感染経路は不明としている。

 川口市によると、感染が確認されたのは、市内居住の中国籍の20代の男子学生。最近2カ月の渡航歴はなく、詳細を調べている。

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