埼玉新聞

 

ヤオコー桶川上日出谷店が開店 地元の収穫物や食品メーカーの品ぞろえに注力 生産者と交流の創出も

  • 開店したヤオコー桶川上日出谷店。地元商材の取り扱いを推進する店舗となっている=3日午前、桶川市上日出谷

 食品スーパーのヤオコー(川越市)は3日、桶川市上日出谷に「桶川上日出谷店」を開設した。出店で県内は91店体制となった。桶川市や北本市など県央地域のドミナントを深耕するのが目的。ギガマート跡地への出店で、商圏の半径1キロ圏に多く主要顧客層とみる子育て世帯を中心に値段に敏感な消費者が多いと分析。主に生鮮商品で価格面を訴求する。近隣の地域住民では地場産の需要が高いとみて、それに対応する品ぞろえにも注力。年間売り上げは初年度で17億円を目指す。

 新店はJR桶川駅から北西に約2・4キロにある。売り場面積は1810平方メートルで、品ぞろえは約1万2100点。主な地域性や、商圏とみる3キロ圏内に多く価格面を意識する30~40代の子育て世代で家族が3人程度の世帯、50、60代の来店動機を高めることを意識した店舗になっている。

 精肉では輸入肉や味付け商品、パック商品などを充実させつつ、値頃感を訴求する。鮮魚は鮮度と旬を打ち出し、近海魚と旬な魚の切り身などで支持獲得を目指す。野菜では地場野菜の需要が高いとみて、地元の収穫物の品ぞろえに注力する。近隣生産者、店舗、消費者が交流する機会も創出して、地場野菜を使った料理の提案なども行う方針。

 このほか、桶川市周辺の食品メーカーなどの品ぞろえにも注力。鷲屋製麺所(鴻巣市)や田中製麺(久喜市)の麺、高橋豆腐店(北本市)の豆腐商材などを取り扱うなど、地域密着の店舗運営を推進する。

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