埼玉新聞

 

<新型コロナ>大藤が見頃、加須の玉敷公園が閉鎖 市内外から多く来場、感染拡大防止で「苦渋の決断」

  • 感染症拡大防止対策の一環、玉敷公園が閉鎖

 県指定天然記念物の大藤が見頃になった加須市騎西の玉敷公園が2日から6日まで閉鎖されることになった。新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の一環で、市は「大藤を今年は見に来ないでほしい」と呼び掛けている。

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 大型連休に入った4月29日、同公園には多くの人が大藤の見学に訪れた。コロナウイルス感染症拡大を防ぐため国や県から外出自粛要請が出されていることも考慮し、市は30日、関係者の了解を得て2日からの閉鎖を決めた。

 同公園の大藤はノダフジの一種。推定樹齢400年以上で、幹回りは約4・8メートル。枝張りは約700平方メートルの棚に広がり、薄紫色の花房は1メートル以上になる。同市は3月30日に早々と「藤まつり」と隔年開催の「ミス藤むすめコンテスト」を中止にしている。

 同市の大橋良一市長は「フジの花が開花し、市内外から多くの見学者が来場されていることから、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図るため、やむを得ず、玉敷公園を閉鎖する苦渋の決断をさせていただいた」と説明した。

 7日以降、閉鎖を解くかどうかは、感染の拡大状況などをみて決めたいとしている。

 問い合わせは、同市騎西総合支所農政建設課(電話0480・73・1111)へ。

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