埼玉新聞

 

科捜研OBが「マジでヤバい」…特殊詐欺被害、埼玉ワーストの越谷署が「自虐」ポスター 身近な犯罪、認識を

  • 完成した2種類のポスターを披露する赤星誠署長=4日午後、埼玉県警越谷署

    完成した2種類のポスターを披露する赤星誠署長=4日午後、埼玉県警越谷署

  • 完成した2種類のポスターを披露する赤星誠署長=4日午後、埼玉県警越谷署

 特殊詐欺被害の認知件数と被害金額が今年に入って埼玉県内最多の越谷署は、漫画家の古賀慶さんにデザインを依頼した啓発ポスターを作成した。市内の駅構内やバス車内に掲示してもらい、ワースト1位脱却を図る。

 完成したポスターは2種類。「マジでヤバい 特殊詐欺被害 埼玉県ワースト1位」「越谷市民は狙われている…」と書かれた一枚は、家族の怖がる表情をデザインしたもの。もう一枚は「あなたは誰?わかるまで出ません」「詐欺防止には留守番電話設定が有効!」と記し、犯人からの電話を拒否する高齢女性を描いた。

 科学捜査研究所を舞台にした人気漫画「トレース 科捜研法医研究員の追想」(コアミックス社)を描いた古賀さんは漫画家になる前、科学捜査研究所に7年間勤めていた。そんな縁もあり、同署が古賀さんにポスターのデザインを依頼した。赤星誠署長は「(ワースト1位と)自虐的な感じだが、少しでも市民の目に留まるものをと思ってお願いした」と説明し、完成したポスターは「恐怖感ある仕上がりでイメージ通り。イメージ以上」と話した。

 同署で4日、感謝状の贈呈式が行われ、古賀さんは「警察の仕事に貢献できて良かった。一人でも多くの人が悪い犯人にだまされないよう注意してほしい」と呼び掛けた。赤星署長は「越谷市内で被害が多いこと知り、市民に身近な犯罪だと認識してもらえたら」と話していた。

 同署管内の特殊詐欺被害認知件数は今年に入り62件、被害額は2億96万円(7月末現在)で、いずれも県内ワーストとなっている。

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