埼玉新聞

 

科捜研の男、免職に スカート盗撮、科捜研を抜け出し同僚女性宅に侵入「私生活見たい」…他の女性も被害か

  • 県警本部=さいたま市浦和区高砂

 同僚の女性方に侵入するなどしたとして、県警は28日、県警科学捜査研究所の技術職員の男(37)=さいたま市浦和区針ケ谷3丁目=を懲戒免職処分とした。さいたま地検は同日、住居侵入と県迷惑行為防止条例違反の罪で、男をさいたま地裁に起訴した。

 県警監察官室や保安課によると、男は昨年8月27日、県警職員の20代女性が住むさいたま市内のアパート一室に無断で侵入。同年9月2日、同市中央区のJR与野本町駅構内のエスカレーターで、盗撮目的で自己のスマートフォンを別の20代女性のスカート内に差し入れたとされる。

 男は勤務日の休憩時間中に科捜研を抜け出して女性方に侵入しており、「被害者の私生活が見たかった」「合鍵を作った」と供述。盗撮については「自分の性的欲求を満たすため」と容疑を認めているという。

 県警は昨年9月2日、県迷惑行為防止条例違反容疑で、男を現行犯逮捕。今月8日、住居侵入容疑で再逮捕していた。男のスマホには他にも女性の居宅内を撮影したとみられるデータが残されており、県警は余罪もあるとみて調べている。

 近藤勝彦首席監察官は「職員が事件を起こしたことは遺憾。被害者と県民の皆様に深くおわびしたい。職員への職務倫理教養を徹底し、再発防止に努める」とコメントした。

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