埼玉新聞

 

秩父の地酒にぴったり!肴や料理のコンテスト、小鹿野で決勝戦 最優秀賞は秩父の食材使ったキッシュ

  • 最優秀賞に選ばれた茂木武さん(右から2人目)ら上位三賞の入賞者=15日、小鹿野町の小鹿野文化センター

 秩父地域の16軒の旅館やホテルで構成する秩父地域インバウンド協議会は15日、小鹿野町の小鹿野文化センターで、「ちちぶの地酒にぴったり!うまい肴(さかな)・料理&デザートコンテスト」の決勝戦を開催した。実食審査の結果、秩父市黒谷の旅館「ゆの宿 和どう」の調理部部長の茂木武さん(59)が開発した「地鶏玉子のしゃくし菜のキッシュ」が最優秀賞のはだかの王様賞に選出された。

 秩父地域は日本酒やワイン、ウイスキー、ビールなどが生産されているため、同協議会は同コンテストを初めて開催することにした。昨年の9月から11月中旬まで、秩父の地酒に合う料理やデザートを募集したところ、秩父を中心として計67品の応募があった。昨年12月に書類と写真の審査で入賞の20品を決定し、上位12品が決勝戦に進出した。

 決勝戦では審査員約20人が実食審査を実施。2位のおもてなし女王賞は、県立秩父農工科学高校3年生の横田梢さん(17)の「そばの実たっぷり味噌(みそ)フロランタン 生クリーム添え」、3位のおもてなし女性大臣賞には、県立小鹿野高校3年生の青山侑斗さん(18)、加藤臣仁(おみと)さん(17)、八木原寛弥さん(18)の「シイタケの鹿肉詰めのフライ」が選ばれた。

 最優秀賞を獲得した茂木さんは「最優秀賞は全く考えていなかったが、大変うれしい。秩父の食材を使って、家庭でも簡単にできるものにした」と喜びを語った。同協議会の町田啓介会長(67)は「どれもレベルが高かった。上位三賞は協議会の旅館やホテルで献立に入れるように呼び掛けていきたい」と話していた。

ツイート シェア シェア