埼玉新聞

 

けが装い詐欺か、組員を再逮捕 事故で就労不能とうそ…給付金詐取の疑い 休業中に別の会社で働く/県警

  • 鴻巣署=鴻巣市東

 労働基準監督署の休業補償給付金を不正受給していたとして、県警捜査4課と鴻巣署の合同捜査班は30日、詐欺の疑いで、加須市花崎4丁目、無職の指定暴力団山口組傘下組織組員(23)=強要未遂罪で起訴=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は、行田労基署に就労不能と虚偽の請求書を提出し、2017年8月21日~10月27日、休業補償給付金など39万1680円をだまし取った疑い。容疑を認めているという。

 同課によると、組員は加須市内の建設会社で働いていた同年5月9日、東京都内で物損事故を起こし、頸椎(けいつい)と腰椎捻挫の診断を受けた。同社を休業中にもかかわらず羽生市内の別の建設会社で働き、給料を受け取っていた。申請に医師の診断書は必要なく、県警は組員がけがを装っていたとみている。

 組員は昨年11月、男性2人を振り込め詐欺の受け子として従わせようとしたとして、強要未遂容疑で逮捕されていた。

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