埼玉新聞

 

埼玉のデマ拡散中「ジェンダーレストイレを迫られ退職」…事実確認してウソと判明 問い合わせ多く県庁迷惑

  • 大野元裕知事

    大野元裕知事

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 大野元裕知事は18日の会見で、性的少数者(LGBTなど)に対する自身の対応について捏造(ねつぞう)された情報がインターネット上で拡散されているとして、「事実ではなく、非常に遺憾」と述べ、問い合わせに対応する県庁職員の業務に支障を来たしている状況に言及した。

 拡散されている情報は、県内の高齢者介護施設にジェンダーレストイレとジェンダーレス更衣室が設置され、施設長が「埼玉県知事からお褒めのお電話を頂いている」と、抗議した男性・女性職員らに対して使用を迫り、複数の職員が退職に追い込まれたという内容。

 県の担当者が当該施設に確認したところ、そもそもジェンダーレストイレとジェンダーレス更衣室を設置しておらず、直近で複数の職員が退職した事実もなかった。担当者は「LGBT法案が衆院に提出されるタイミングで本県が狙われたのではないか」と話した。

 大野知事は「私自身電話をした覚えも、受けた覚えもなければ、当該施設と個別に接触したことはありません」と強調した。
 

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