【NEOインタビュー①】篠田重機 社員が輝く「格好いい」会社 埼玉県・三郷市
篠田重機の次期代表者・篠田翔太常務取締役が目指すのは、社員が誇りを持てる埼玉一「格好いい」会社。2025年1月28日に八潮市で発生した「道路陥没事故」では事故発生直後から救助活動に携わった。培った技術と信頼で地域を支えていく中で「クレーンオペレーターという職業をもっと格好いい職業だと広めたい。うちの社員が輝けば、業界自体も輝くと思う」と言葉に力を込める。
同社は、会長である祖父・進さんが創設し、現在は父・壽和さんが社長を務める。60周年の節目となる29年に3代目として受け継ぐ予定だ。大学卒業後、人材育成等の組織開発を行う会社に就職。さまざまな会社に携わった経験を生かし会長らの意志を引き継ぎつつ、自身が描く会社像に向かい挑戦を続ける。
「もっと働きやすい会社にするには何からやろう」と試行錯誤し、同社入社後には有給休暇や育児休暇を導入。24年からはクレーン車でこいのぼりを空高く掲揚するイベントで、吉川市の特産・なまずになぞらえた「なまずのぼり」を開催。地域貢献活動と労働環境の整備が若手の心をつかみ、8年間で35歳未満の社員が約5倍の25人に増え、全社員の半数を超えた。
社員を大切にすることの重要性を潜在的に理解している。幼少期に自宅が事務所を兼ねており「学校から帰って一緒にご飯を食べたり、社員は家族のような存在だった」。生活の一部を社員と共有する環境で育ったからこその考えだ。「普段忙しい分、休日は家族に全振りです!」と楽しそうに話す。2児の父としても家庭を大事にし、もう一つの〝家族〞がいる会社と共に歩みを進めていく。
◆私を支える“信頼の家族”
篠田常務取締役に「恩ちゃん」と呼ばれ、家族のように信頼されている社員の恩田建也さん(35)。25年1月に八潮市で起きた県道陥没事故の際、支援要請を受け現場に派遣された。「自分の知識を最大限に生かそうと思ったけれど怖かった」と振り返る。重要な仕事を任される存在だ。
社内で初の育児休暇を取得し、作業着の刷新にも自ら手を挙げ携わった。会社の意図をくみ取り、実践する理由は会社が好きだから。会社にずらっと並んだクレーンを見て「私の2歳になる子どもが目を輝かせて格好いいと指さすんです。誇らしいし自信が持てます」と笑顔で話した。










