埼玉新聞

 

日本から稼働状況を確認…カンボジア拠点の詐欺で首謀的な立場か、容疑の男逮捕 詐欺で利益を生む目的の団体の構成員…かけ子グループと取り子グループを連携させる 「金庫番」の役割も担っていた41歳

  • 【ちなみ】パトカー10=事件事故イメージ

    埼玉県警

  • 【ちなみ】パトカー10=事件事故イメージ

 カンボジアを拠点とした特殊詐欺事件で34人が逮捕されていた事件で、埼玉など9道府県警の合同捜査本部は23日、組織犯罪処罰法(組織的詐欺)違反の疑いで、東京都江戸川区北小岩2丁目、職業不詳の男(41)を逮捕した。同本部はグループによる特殊詐欺事件110件、被害額合計約10億1700万円を確認。男は日本国内からカンボジアの拠点の稼働状況を確認する首謀的立場とみられる。

 逮捕容疑は、組織性を有し、特殊詐欺の利益を生むことを共同の目的として繰り返し行う団体の構成員として、氏名不詳不詳者らと共謀し、2023年7月14日から同月19日までの間、介護施設担当者などを名乗り、長野県大町市の当時80代の女性に対し、「介護施設に優先的に入居する権利を有している。同権利を他人に使用させて契約させたことが犯罪に当たる。犯罪の嫌疑を免れるためには入居契約を解約する費用として現金275万円が必要」などと電話をかけ、同月19日、千葉市中央区のアパートの一室に現金275万円が入った荷物を送付させてだまし取った疑い。「特に言うことは何もありません」と供述している。

 同本部によると、グループは詐取金をアパートなどに配送しており、アパートから詐取金を回収する「取り子」グループがいた。男は22年4月から11月ごろまでカンボジアに滞在し、かけ子グループを統括。その後日本に戻り、かけ子グループと取り子グループと連絡を取り合い、連携させていた。金銭のやりとりを担う「金庫番」の役割も担っていた。

 カンボジア警察が特殊詐欺拠点の捜索をした際に現場から3人が逃走しており、他の共犯者を含め、捜査を継続している。

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