元J1浦和・宇賀神さんと農業体験、食の循環学ぶ さいたま市緑区で地域交流
アスリートとともに農業を通じて地域を知り、「食」の大切さを学ぶイベント「アス町in埼玉」が20日、さいたま市緑区で行われた。サッカーJ1浦和で活躍した宇賀神友弥さん(38)=戸田市出身=と県内外から参加した8組21人の親子が、鶏の飼料作りや野菜の収穫体験を行った。
アス町in埼玉は「見沼の循環型農業と就労エコシステム」をテーマに実施。宇賀神さんと参加者は、養鶏農家「こだわりたまごの大ちゃんファーム」(緑区)の高橋裕三代表(61)の説明を聞きながら、シイタケ栽培で使われた菌床を削り、米ぬかと混ぜ、鶏の餌作りに挑戦した。菌床は障害者就労支援施設から出て産業廃棄物になるところを、同ファームが引き取って飼料に活用している。
参加者たちは「vege∞はちみつファーム」と「見沼たんぼのたのし農園」に徒歩で移動して、ジャガイモやサラダゴボウを収穫し、鶏ふん肥料を実際に畑にまいた。収穫体験では「こんなに取れた」と、子どもたちの楽しそうな声が上がった。その後、参加者たちは地元野菜を使用した食事を食べながら、交流を深めた。
草加市の中学1年、飯島桜子さん(12)は「楽しかったし、いろいろなことが勉強になった。宇賀神さんと交流ができ、農業も普段あまりやったことのない体験ができた」とうれしそうに話した。
参加者たちと一緒に楽しんだ様子の宇賀神さんは「埼玉に住んでいても、僕自身こんなに素敵な農家さんがたくさんいることを知らなかった。どういう方が鶏の餌を作り、育て、卵が産まれ、食べ物になっているかという循環を知ることで感謝につながる」と語った。
アス町を運営する「SpinOwl」(東京都三鷹市)の高橋周大代表(42)は「アスリートと一緒に体験することで記憶に残ると思う。アスリートも活動を通じて、地域の成り立ちや構造の理解につながる。地域の子どもたちのための取り組みが広がっていけば」と期待を寄せた。










