「もう一度、かん板のせっちをよろしくおねがいします」 かつて地域を治めていた武将を紹介する看板→老朽化で撤去 悲しんだ小学生8人が教育長に手紙 埼玉の小学校、校門前に再設置が実現
久喜市立栢間小学校(鹿児島徹校長、児童数59人)の校門前に、かつて一帯を治めていた戦国時代の武将・内藤正成の陣屋跡を紹介する看板が設置された。学校近くにあった看板がなくなっていたことを悲しんだ3年生8人が、市の柿沼光夫教育長に再設置を求める手紙を送って実現。子どもたちは「この土地を残してくれた内藤正成のことをもっと知ってもらいたい」と話している。
内藤正成は徳川家康を支えた「十六神将」の一人。1590(天正18)年に家康が関東に移った際、武蔵国に5千石を与えられ、栢間陣屋を構えた。弓とやりの名手で、武勇に優れた忠臣として重宝された。
地域の特色を学ぶ同校の「栢間学」で、3年生は内藤正成について調べている。老朽化に伴い看板が撤去されたことを知り、昨年6月「もう一度、栢間小学校にかん板のせっちをよろしくおねがいします」と柿沼教育長に手紙を送ったところ、快諾の返信が届いた。「手紙を書いた時は実現すると思わなかった。看板ができると知って、うれしかった」と中村圭さん(9)。
看板は縦60センチ、横90センチ。旧菖蒲町の大半を占める陣屋跡地を地図とともに示し、3年生が内藤正成をモチーフに考案したオリジナルキャラクター「まさなりくん」のイラストも描かれている。4日に関係者を集めて除幕式が行われた。
松井俐茉(りま)さん(9)は「看板が地域の新しい顔になって、この土地を残してくれた内藤正成のすごさを、もっとみんなにPRできるようにしたい」と意気込む。郷土の偉人を知ってもらおうと、内藤正成を紹介する名刺とポスターも地元店舗に配布しているという。
鹿児島校長は「子どもたちが声を上げたことで看板の設置が実現した。これからも当事者意識を持ち、社会を変えていく力を身に付けてもらいたい」と話していた。









