埼玉新聞

 

発祥の地で80回目、蕨市の成年式…実行委員長を務めた大学2年生、実行委員の先輩方は憧れ 地域の力に支えられ、きょうの私たちが…地域に感謝「これからは私たちがまちの温かさをつくる」

  • 「成人として、まちの温かさをつくる」と話す谷本陽夏さん

    「成人として、まちの温かさをつくる」と話す谷本陽夏さん=12日、蕨市中央の城址公園

  • 「成人として、まちの温かさをつくる」と話す谷本陽夏さん

第80回蕨市成年式実行委員長(蕨市)谷本陽夏さん

 蕨市の大学2年生、谷本陽夏さん(20)は今月12日に行われた「第80回成年式」の実行委員長を務めた。

 同市は成人式発祥の地。戦後間もない1946(昭和21)年、敗戦による虚脱状態にある若者を励まそうと、第1回「成年式」が行われ、現在も同じ名称で行われている。「中学生のころからボランティアで成年式のお手伝いをして、実行委員の先輩方は憧れの存在でした」という。

 式の冒頭あいさつで「成年式は蕨で始まり、今年で80回目。長い歴史が続いてきたのは、地域の温かい支えがあったからこそ」と、まずは地域への感謝の思いを述べた。続けて「蕨の人の温かさや地域を盛り上げようとする活発な力に支えられ、きょうの私たちがある。これからは成人として、その温かさを私たちがつくっていく番」と、自分たち若者こそが地域の次代の担い手であるとも。

 成年式の準備は市内三つの中学校から卒業生が集まり式を運営する実行委員となり、昨年10月ごろから企画やリハーサルが行われた。「苦労した点は、あまりないです。同じ年の仲間が集まり、皆が同じ目標に向かって頑張ることができた」と笑顔を見せる。

 市内出身。市内の小中高校を卒業し、現在は看護師になるため、東京都内の大学で学ぶ。「看護師は目の前で感謝を伝えてもらえる仕事」

 実行委員会の活動を通じ、さまざまな場面で「普段は気付かないけれど、とても助かる人」があちこちにいることに気付いた。「そこにいるだけで大事と思える存在に出会えた。私も将来、そう思ってもらえる人になれたら」

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