「虫が出た」「財布がない」…埼玉県警が受理した110番通報、緊急でないものが全体の2割に 無言や罵声…うその通報で逮捕された男も 緊急以外では「#9110」を 県警、110番の適正な利用を呼びかけ
県警が2025年1~11月までに受理した110番通報件数は70万2243件で、前年同期比で1万1552件上回ったことが県警通信指令課のまとめで分かった。そのうち、誤発信やいたずらなど緊急性のない通報は14万6009件で前年より減少傾向だが、全体の約2割を占めた。県警は10日の「110番の日」に合わせて、不要不急の通報への注意喚起や専用電話への誘導など110番の適正な利用を呼びかけている。
同課によると、通報内容別では事故などの「交通関係」が24・2%で最多。不審者などの「各種情報」が19・3%、駐車違反などの「要望や苦情」が13・6%で続いた。
県警が25年11月末までで受理した110番通報のうち、11万1186件が無言や暴言など間違い・いたずら電話。スマートフォンなど携帯電話の普及に伴って誤発信が増加しているという。遺失物や免許更新などについての各種照会は3万4823件に上った。
緊急性のない通報の中には、罵声を浴びせたり、「虫が出た」「財布が見つからない」など、警察の業務とは関係ないものも見受けられ、虚偽の申告をする人もいるという。25年4月には、杉戸署で火災の事実がないのにもかかわらず「放火した」とうその通報をした男が警察官などの業務を妨害したとして、逮捕されている。
事故現場の映像などをスマートフォンを通じて送信できる「110番映像通報システム」での受理数は25年1~11月で196件に上った。同課は「視覚で情報が得られ効果的」と感触を示し、さらなる普及を目指している。
不要不急の通報が多いと、限られた回線がふさがれ、緊急時の通報を受けられない可能性がある。同課は「緊急時以外の通報を受けている時間が、本当に110番を必要としている人の妨げになる。緊急でないものは、専用回線や警察署に電話をしてほしい」と話した。落とし物や運転免許の更新など緊急時以外の問い合わせは警察相談専用電話「#9110」や各警察署の利用を呼びかけている。










