許されない…妻がいる検事、女性と交際し情報漏えい「頼りになると感じてほしかった」 女性のトラブル相手について情報を付箋に書いて渡す 罰金30万円、懲戒処分に…独身のふりをしていた35歳
2025/12/27/14:13
交際相手の女性にトラブル相手の前科情報などを漏えいしたとして、法務省は26日、さいたま地検の阿南健人検事(35)を懲戒免職処分とした。さいたま区検は同日、国家公務員法違反(守秘義務)の罪で、さいたま簡裁に略式起訴。同簡裁は罰金30万円の略式命令を出し、即日納付された。
さいたま地検によると、阿南元検事は静岡地検沼津支部に勤務してた昨年6月20日ごろ、当時交際していた女性に対し、トラブル相手に関する前科情報などを同地検の端末で検索。刑事裁判の判決日や内容、検察による求刑などを付箋紙に記載して手渡した。
阿南元検事は、女性からトラブルの影響で身の危険を感じ警察に相談する旨を伝えられ、前科情報を調べられる検事の立場を誇示して関心を買おうとした。「交際相手が心配だった。(自分が)頼りになる人物であると感じてほしかった。許されることではないと思い、深く反省している」と述べているという。
阿南元検事は2017年に東京地検検事に任官。23年4月から静岡地検沼津支部の検事を経て、今年4月からさいたま地検で勤務していた。
関係者によると、阿南元検事はマッチングアプリを通じて、女性と知り合ったという。妻帯者でありながら、女性に対して独身と伝えて交際していた。法務省は、当時上司だった静岡地検検事正と次席検事を厳重注意とした。
さいたま地検は「検事が厳格に管理されなくてはならない前科情報を漏えいして罰金の略式命令を受けたことは、検察に対する信頼を大きく損なわせるものであり、極めて遺憾。今後再発防止を徹底する」とコメントした。









