２０日午前１１時ごろ、京都府精華町の近鉄京都線狛田―新祝園間にある踏切で、京都発橿原神宮前行きの特急列車が軽乗用車と接触した。京都府警木津署によると車は炎上、火は消し止められたが運転席から性別不明の１人が見つかり、現場で死亡が確認された。車は接触直前、遮断機の下りた踏切前で停止していた別の軽乗用車に追突していたとみられる。

　前方にいた車の運転手は、追突のはずみで踏切内に押し出されたが自力で脱出したと話しているという。署は炎上した車が取り残された原因を含め、詳しい状況を調べている。

　車は新祝園駅近くまで押されて、隣り合う線路を京都方面に進んでいた急行列車にも炎が燃え移ったとみられる。いずれの列車もけが人は確認されていない。特急は４両編成で、約１００人が乗っていた。

　京都線は上下線の一部で運転を見合わせた。現場は新祝園駅から北に約３００メートル。