埼玉新聞

 

外国人男性2人、刃物で刺され死傷 事件に関与か…現場から逃走した男、さいたま市内で確保/久喜

  • 規制線が張られた事件現場付近=30日午後、久喜市菖蒲町三箇

 29日午後10時10分ごろ、久喜市菖蒲町三箇のアパートに住む男性から「外国人男性が刃物で刺されている」などと119番があった。敷地内にベトナム人とみられる20代くらいの男性2人が刃物で刺されて倒れていた。病院に搬送されたが、1人は死亡が確認され、もう1人は重傷とみられる。現場から逃走した男の行方を捜査していた県警は30日、事件に関与した疑いのあるベトナム人の20代男を、さいたま市北区内で確保して事情を聴いている。

 県警は30日、殺人事件と断定し、久喜署に特別捜査班を設置して50人態勢で捜査していた。

 県警国際捜査課などによると、警察官が駆け付けると、敷地内で男性2人が倒れており、ベトナム人の20代男性が介抱していた。2人には刺し傷とみられる複数の傷があり、凶器とみられる刃物も見つかった。アパートの一室に被害者2人を含む複数人が集まっていたところ、顔見知りのベトナム人とみられる複数人の男が部屋に入ってきてトラブルになったという。

 事件を受けて、県警は公式ツイッターで事件の概要を伝え「安全のため、在宅中でも玄関、窓を施錠するなどしてください」と呼び掛けた。久喜市も防災無線やメールマガジン、市の公式ツイッターなどで「不審者情報について」と題し、注意喚起を行った。

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