埼玉新聞

 

逮捕免れる身代わり…物損事故起こした男、運転席から入れ替わった疑いで書類送検 犯人隠避の疑いで助手席の女も その後、女が「自分は事故を起こしていない」と申告 防犯カメラなどから男が運転と判明

  • 【警察署】上尾署=埼玉県上尾市本町

    上尾署=上尾市本町

  • 【警察署】上尾署=埼玉県上尾市本町

 車を運転中に物損事故を起こし、逮捕を免れる身代わりとして運転席を入れ替わったなどとして、県警交通捜査課と上尾署は10日、犯人隠避教唆、道交法違反(安全運転義務違反)の疑いで、さいたま市北区の自営業男(28)を、犯人隠避の疑いで、ときがわ町の会社員女(26)をさいたま地検に書類送検した。

 男の書類送検容疑は8月30日午後11時50分ごろ、軽乗用車を運転、交通取り締まりをしていた警察官の停止に従わずに逃走して物損事故を起こし、同乗していた女に身代わりになるように教唆した疑い。女の容疑は男から身代わりを依頼され、警察官に自身が運転し交通事故を起こしたとうその申告をした疑い。いずれも容疑を認めている。

 同課によると、事故直後に男が「免許がなくなったらやばい」などと助手席に座っていた女に頼み、警察が到着するまでの数十秒の間に車内で2人が入れ替わっていた。

 女は基準を超えるアルコールが検出されたことから翌31日に道交法違反(酒気帯び)の疑いで現行犯逮捕され、送検後の9月1日に釈放されたが、上尾署に「自分は事故を起こしていない。入れ替わりをした」と申告。防犯カメラの捜査などから男が運転していたことが分かった。

ツイート シェア シェア