埼玉新聞

 

全国的に珍しい…軍国主義教育の象徴「奉安庫」 志木の小学校に今も 平和のための教材に「残したい」

  • 校長室に置かれている保安庫の前に立つ深瀬克さん(右)と石井都校長

    校長室に置かれている保安庫の前に立つ深瀬克さん(右)と石井都校長=志木市本町1丁目の志木市立志木小学校

  • 奉安庫の中に入っていた教育勅語と書かれた巻き物と御真影が入っていた形跡のある巻き物

    奉安庫の中に入っていた教育勅語と書かれた巻き物と御真影が入っていた形跡のある巻き物

  • 校長室に置かれている保安庫の前に立つ深瀬克さん(右)と石井都校長
  • 奉安庫の中に入っていた教育勅語と書かれた巻き物と御真影が入っていた形跡のある巻き物

 戦争が終わった80年前まで、「御真影」と呼ばれる天皇皇后の肖像写真や教育勅語を納めていた「奉安庫」が、志木市立志木小学校(石井都校長、児童数946人)の校長室に今も残されていることが分かった。中には教育勅語と書かれた巻き物などが入っている。軍国主義教育の象徴として、奉安殿(庫)は戦後、解体・撤去された。神社などに移され、再活用されるケースは県内でも幾つかあるが、学校内に現存する奉安庫は全国的にも珍しい。同市文化財保護審議会長の深瀬克(まさる)さん(81)は「平和のため、次世代の教育に生かしていけたら」と話している。

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