埼玉新聞

 

飲酒ひき逃げの疑い…男性副部長を逮捕、免職に 帰宅中に店でビール、サワーを飲み…車で20代に接触、負傷させ救護せず去る さらに「職場に影響大」を理由に報告先延ばし その後、理由不明の不起訴に

  • 【検察庁】さいたま地検=埼玉県さいたま市浦和区高砂

    さいたま地検

  • 【地図】坂戸市

    元川越市職員、不起訴 ひき逃げ容疑=坂戸市

  • 【検察庁】さいたま地検=埼玉県さいたま市浦和区高砂
  • 【地図】坂戸市

 昨年6月に坂戸市内で飲酒後に車を運転し、ひき逃げ事件を起こしたとして道交法違反(ひき逃げ)容疑で書類送検された川越市市民部の元副部長の50代男性について、さいたま地検川越支部は9月30日付で、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。

 川越市は今年1月、男性を懲戒免職処分にした。

■市長「深くおわび」(以下、懲戒処分時の記事)

 川越市は1月17日、乗用車を飲酒運転して自転車と接触事故を起こし逃走したとして、市民部の男性副部長(56)を懲戒免職処分にした。捜査関係者によると、自転車を押して歩行中の20代男性が事故で軽傷を負った。県警は副部長に任意で事情を聴いており、自動車運転処罰法違反(過失傷害アルコール等影響発覚免脱)と道交法違反(ひき逃げ)容疑で書類送検する方針。

 市などによると、副部長は昨年6月19日夜、勤務後の帰宅途中、坂戸市内の飲食店でビールやサワーなどを1人で飲酒後、乗用車を運転。午後11時10分ごろ、自転車に車を接触させたが、必要な措置を取ることなく逃走した。市が県警から連絡を受け、昨年12月18日に発覚した。

 市によると、飲酒して事故を起こしたことを認め、「職場への影響の大きさなどから報告を先延ばしにしてしまった」と話しているという。副部長は地域づくり推進課長も兼ねていた。

 川合善明市長は「市民の信頼を失墜させたことについて、深くおわび申し上げる。職員に対して安全運転に努めるとともに飲酒運転は絶対に行わないことを徹底することにより、公務員としての倫理の確保と法令順守の徹底を図っていく」とコメントした。
 

ツイート シェア シェア