埼玉新聞

 

この世にいない人物、身分証偽造で誕生…口座、クレカも作って複数人が買い物 住所はマンション空き部屋

  • 【ちなみ】パトカー2=事件事故イメージ

    不正クレカで買い物、容疑のトルコ人を再逮捕

  • 【ちなみ】パトカー2=事件事故イメージ

 不正な手段で作られたクレジットカードを使って買い物をしたとして、県警国際捜査課と組織犯罪対策課、熊谷署の合同捜査班は18日、詐欺の疑いで、群馬県太田市東別所町、トルコ籍で職業不詳の男(41)=詐欺罪で起訴=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は昨年10月4日午後2時55分~同6時ごろの間、同市の飲食店兼食材販売店で、不正に手に入れた日本人名義のクレジットカード3枚を提示。飲食物など25点(売価合計1万9800円)をだまし取った疑い。カード3枚はそれぞれ別の日本人名義で、男以外の人物が別の店舗などで使用した形跡もあるため、県警は組織性があるとみて、認否は明らかにしていない。

 県警は昨年7月に同県大泉町のコンビニエンスストアで不正入手した日本人名義のクレジットカードで、たばこを購入したなどして10月6日に逮捕。容疑者の関係先から押収したレシートの裏付け捜査から犯行の関与を特定した。

 国際捜査課によると、昨年10月の逮捕時は、実在する人物が、紛失したり、盗まれたりした運転免許証などを悪用して、本人の知らないうちにカードが発行されていたとみられているが、今回は偽造した身分証明書から口座を作っていたという。免許証などの情報と一致する人物は見当たらず、住所欄にはマンションなどの空き部屋を記載。その場所にカードを送付し、虚偽入会した後に男の手に渡ったとみられる。

 県警は、カードの作成や入手した経緯を捜査するとともに、不正に購入した品物を転売し得た金が犯罪組織の資金源になっていた可能性もあるとみて、調べを進めている。

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