若手増え担ぎ手70人 埼玉・久喜 鷲宮の夏祭り「八坂祭」 人気アニメ「らき☆すた」の聖地 らき☆すた神輿が“アニメのまち”盛り上げる
2025/07/29/11:27
久喜市鷲宮地区の夏祭り「八坂祭」が27日開かれ、地元舞台の人気アニメ「らき☆すた」のキャラクターが描かれた「らき☆すた神輿(みこし)」が登場した。若手を中心に近年の渡御では最多となる約70人のファンが担ぎ手として参加。夜の商店街を勇壮な掛け声とともに練り歩き、アニメのまちの夏を盛り上げた。
午後7時ごろ、地元町会の提灯(ちょうちん)山車に続いて待機所を出発。「こなた、こなた」「かがみ、かがみ」。そろいのピンク色のTシャツ姿の担ぎ手たちはキャラクター名を叫びながら通りを練り歩き、沿道からフラッシュの雨を浴びた。
らき☆すた神輿は、久喜市を訪れるファンと地元の商店街や商工会が協力してアニメ放映の翌2008年に制作された。作中の約20キャラクターが描かれ、準備から渡御までファンが中心となって運営している。動画配信を通じて作品を知った若年層が増えた影響で、今年は昨年より10人ほど多い担ぎ手が集まった。
「若いファンが増えて担ぎ手に加わってくれるのはうれしい。祭りに参加する町会が増えて、いつもとは違う渡御で良い刺激になった」。ファンでつくる「らき☆すた神輿準備会」の代表理事でさいたま市中央区の会社員大木敏久さん(47)は目を細める。
6、7日に鷲宮地区で開かれたらき☆すたイベントに参加したのをきっかけに、担ぎ手に応募した宇都宮市の会社員山田優希さん(27)は「大変だったけど、周りの担ぎ手の皆さんからパワーをもらえた。めっちゃ楽しかったので、また担ぎたい」と充実した表情で汗を拭った。










