埼玉県警鴻巣署は24日、詐欺の疑いで、長野県下諏訪町、無職の男（27）を逮捕した。

　逮捕容疑は昨年1月8～23日の間、交流サイト（SNS）で知り合った鴻巣市の男性（60）に対し、架空の女性になりすまし、コミュニケーションアプリを使い「おいしいご飯、一緒に食べに行きたいな」「好きです」などと送信して恋愛感情を抱かせた上、「病気で薬なしでは生活ができない」「家賃、光熱費などの生活費や借金の返済でお金が必要」「助けてください」などとメッセージを送信。同年1月9～23日の間、10回にわたり、男性にインターネットバンキングを使用させ、指定した口座に現金計151万9千円を振り込み送信させ、だまし取った疑い。

　男から「これで最後だから」と何度も送金を要求された男性が、会って話をしようと要求するも断られ、教えられた住所に手紙を送ったものの宛先不明で戻ってきたため、不審に思い警察に相談し発覚。振込先や引出し先から男を特定し逮捕に至った。