埼玉新聞

 

<高校ラグビー>県高校新人大会の見どころ 13日開幕 深谷、昌平などV争いか 実力肉薄で各校チャンス

  • ラグビー県高校新人大会の組み合わせ

 ラグビーの県高校新人大会は13日、昨秋の全国高校埼玉大会4強と東西南北の各地区予選を勝ち上がった12チームを合わせた16チームが参加して開幕する。優勝チームが手にする全国高校選抜大会(3月29日~4月7日・熊谷ラグビー場)の切符と、上位2チームに与えられる関東高校新人大会(2月9、10、16、17日・茨城、千葉)の出場権を争う今大会を展望する。

 優勝争いは、深谷、昌平、川越東、立教新座が中心になりそうだが、その4校を追う伊奈学園、城西大川越、正智深谷も実力十分。近年で最も上位校の力に差が少なく、どのチームにもチャンスがありそうだ。

 花園の全国高校大会代表で8連覇を目指す深谷は、プロップ岩崎や新主将のフランカー新井がFWをまとめ、バックスは野口、梅沢、井下ら能力を備えたメンバーがいる。ただ、例年に比べてやや小粒の感は否めない。その深谷と準々決勝でぶつかりそうな西部地区予選覇者の川越東は、昨年のナンバー8佐藤、SH西ケ谷、SO北薗、FB加藤ら主力が半分以上残った。両校にとって、準々決勝がヤマ。昨秋の王者を相手に、川越東が波乱を起こせるか。

 昨秋準優勝の昌平は、体重が100キロを超えるフッカー森と両プロップの菅野、染谷が強烈だ。さらにSH村田、SO松村、新主将の大野らバックスは経験豊富。ただ、こちらも例年よりややスケールダウンした印象がある。昨秋4強の立教新座は、快進撃の原動力となったFWの二木、バックスの星野が得点源。だが、西部地区予選準決勝で川越東と引き分けた城西大川越との1回戦は油断できない。

 大型FWと俊足バックスを擁する南部地区予選1位の伊奈学園、北部地区予選を安定した力で制した正智深谷のほか、1トライも許さずに東部地区予選を1位突破した草加、例年同様の実力を持つ昨秋4強の浦和なども上位をうかがう。

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