埼玉新聞

 

大宮で桜満開、一足早い春 JR職員、高崎線・埼京線の車窓から桜を見やすいよう工夫 花見難しい今だから

  • 満開となり見頃を迎えた「大宮操の桜」=16日午後、さいたま市大宮区

 埼玉県さいたま市大宮区のJR大宮駅とさいたま新都心駅間に位置する大宮操車場の「大宮操(そう)の桜」が満開となり、見頃を迎えた。すぐ両脇を走る電車の車窓からは、一足早い春を感じることができる。

 旧国鉄大宮操車場だった約40年前に職員が植えたとされる寒桜で、さいたま新都心駅が完成後も伐採されずに1本だけ残った。操車場内にあるので「操の桜」と名付けられたという。敷地内は立ち入り禁止だが、両脇を通る高崎線や埼京線などの車窓から、桜を眺めることができる。

 高橋礼一駅長(57)によると、今年は例年より約2週間早い1月下旬に開花。2月いっぱい咲き誇り、同時にライトアップも行う。2月17日の同駅誕生60周年を記念し、車窓から桜がより目立つようにと、職員が手作りの看板を設置した。

 高橋駅長は「コロナ禍で花見もできなさそうな状態なので、車窓から一瞬でも桜を眺めてもらい、心が和んでくれたらうれしい」と話している。

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