20代女性の頭蓋骨、飾り棚に置いていた男…路上で“通り魔”の練習、通行人の女性で しかし「捕まるリスクが高い」と諦める…ターゲットを変更し「好都合」と判断 準備したブルーシートや保冷剤
2025/06/19/14:30
さいたま市大宮区のマンションで2018年1月ごろ、行方不明になっていた女性が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された大宮区寿能町2丁目、無職の男(31)が「通り魔は捕まるリスクが高いと思い諦めた」「自殺願望者であれば、警察の捜査も私まで届かず好都合だった」という趣旨の供述をしていることが18日、捜査関係者への取材で分かった。県警は同日、殺人容疑で男をさいたま地検に送検した。
男は17年11月上旬、交流サイト(SNS)で茨城県阿見町の女性=当時(21)=と知り合い、18年1月4日ごろ、自宅へ招き殺害したとみられている。捜査関係者によると、男は子どもの頃から殺人願望を抱き、「頭の隅には人を殺したいという考えが付きまとっていた」などと供述している。
事件発覚のきっかけは、男が昨年8月、通行人の女性のリュックサックからスマートフォンを盗んだ窃盗事件。男は「通り魔の練習のため」とした上で、「(通り魔は)捕まるリスクが高いと思い諦めた。自殺願望者であれば警察の捜査もなかなか私まで届かず好都合だった」と供述しているという。
捜査関係者によると、男は女性を殺害後、さいたま市内の掲示板に張られていた女性の行方不明を知らせるポスターを撮影し、2枚の光沢紙のような紙に印刷していた。自宅からは印刷した紙や凶器とみられる麻製のロープ、のこぎりやナイフなどの工具などが押収された。事前にブルーシートや保冷剤を準備していたことも分かった。女性のスマートフォンや着衣については廃棄した旨の供述をしているという。
事件が判明したのは5月15日。別の窃盗事件で浮上した男の自宅を捜索したところ、飾り棚の中に置かれた頭蓋骨を発見。殺害をほのめかしたことから押収し、DNA鑑定の結果女性の遺体と特定した。










