埼玉新聞

 

母だまされたふり…「税金が不足」の電話は息子じゃない 義理の娘、電話する母を見て直感…通報し警官待機 車で現れた男2人逮捕、だまそうとした疑い 模擬紙幣を受け取り「3日前に始めた」と語る2人は18歳

  • 【地図】さいたま市見沼区

    長男装う詐欺未遂 容疑で受け子の男ら逮捕=さいたま市見沼区

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 長男などを装い、現金をだまし取ろうとしてたとして、埼玉県警組織犯罪対策(組対)3課と大宮東署は30日、詐欺未遂の疑いで、住居不定の無職男(18)と東京都豊島区の無職男(18)を現行犯逮捕した。

 2人の逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀し、長男などを名乗って現金をだまし取っていた、さいたま市見沼区の無職女性(82)から現金をさらにだまし取ろうとし、30日午前9時35分ごろから数回にわたり、「重加算税で70万円が不足している」「用意してくれないか」などと電話をかけ、同日午後1時45分ごろ、法律事務所職員を装い、女性宅を訪れて現金をだましとろうとした疑い。警戒中の警察官に現行犯逮捕され、2人とも容疑を認めているという。

 同課によると、女性方には28、29日にも同様の電話がかかってきており、法律事務所職員を装った男に現金合計160万円を渡していた。30日に義理の娘が電話する女性の様子を疑い、詐欺に気が付いた。家族が110番し、だまされたふり作戦を実行。模擬紙幣を受け取った住居不定の男を現行犯逮捕し、男が乗ってきたと思われる車に乗っていた豊島区の男も現行犯逮捕した。

 2人は知人関係で、住居不定の男は交流サイト(SNS)で「いい仕事がある」と紹介され、指示役から秘匿性の高いアプリで指示を受けていた。住居不定の男は「3日前から始めた」と供述しており、28、29日の詐欺にも関わったとみて余罪を調べている。
 

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