今年4月、川口市の住宅に男らが侵入し現金などを奪った強盗事件で、県警捜査1課、3課などの合同捜査班は28日、住居侵入と強盗の疑いで、中国籍の住所不定、無職の男（22）を逮捕した。

　逮捕容疑は共謀し、4月1日午後2時半～同3時半ごろまでの間、同市川口4丁目の一般住宅に侵入し、住人の男性（73）に対し、「けがしたくなかったらおとなしくしろ」などと脅迫し、現金約8万7500円や記念硬貨、金庫2個など（時価総額285万6千円相当）を強取した疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。

　県警によると、男は4月6日、長野市で発生した住居侵入事件で現行犯逮捕、起訴されていた。同3日に草加市の住宅で腕時計などが盗まれた窃盗事件でも5月8日に逮捕されていた。防犯カメラの捜査などから川口の強盗事件への関与が判明した。

　川口の強盗事件では少なくとも男を含めて3人が関わっており、他にも草加の窃盗事件で逮捕されていた男（21）が関与していた可能性もあるという。県警は共犯者を継続して捜査する。

■住宅2階の窓ガラスが割られていた（以下、初報記事）

　4月1日午後2時ごろ、川口市川口4丁目の一般住宅に男2人が侵入し、住人の男性（73）を脅迫し現金約8万6千円などを奪い逃走した。男性にけがはなかった。県警は強盗事件として、逃げた男らの行方を捜査している。

　川口署によると、2人は何らかの方法で住宅内に侵入し、男性に対して「けがしたくなかったらおとなしくしろ」などと脅迫。現金のほかに金庫2個を奪って逃走した。男性は同日午後6時過ぎに110番した。

　2人は10～20代くらいで、うち1人は身長約170センチ、体格中肉、黒い短髪で白いマスクを着用していたという。住宅2階の窓ガラスが割られていたことが確認されており、同署は事件との関連を含めて経緯を調べている。