淡雪をまとったよう…幸手に幻想的な光景広がる 元幸手市長宅でナンジャモンジャが見頃 半世紀近く、妻と二人三脚で育てた55本…開花時期には庭を開放、見学者を迎え入れる
2025/05/01/11:04
元幸手市長・町田英夫さん(83)方でナンジャモンジャの花が見頃を迎えた。淡雪をまとったような幻想的な光景が広がっている。妻の花子さん(78)と二人三脚で半世紀近くにわたって大切に育てており、「桜が散った後も花を楽しんでほしい」と開花時期に庭を開放して見学者を迎え入れている。
ナンジャモンジャはヒトツバタゴの別名。水戸黄門で知られる徳川光圀が参勤交代の際、神社の大木を見て「この木は何じゃ」と尋ねたところ、うまく聞き取れなかった村人から「ナンジャモンジャ」と問い返されたため、それが木の名前だと勘違いしたという伝説がある。
町田さんは1978年に明治神宮外苑から「この木を地域に広めてほしい」と譲り受けた苗木を、約4千平方メートルの庭に植栽。15本の大木を含む55本まで増やした。毎朝、木の様子を確認するのが日課になっている花子さんは「清楚(せいそ)な純白の花で、ずっと見ていても飽きない」と魅力を語る。
28日には地元の市民グループ「幸手自然愛護会」のメンバー26人が来訪した。「これだけ立派に育ったナンジャモンジャが見られる場所はなかなかない。毎年、開花を楽しみにしています」と会長の横田千代子さん(75)。町田さんから説明を受け、シャガの花や飼育されているクジャクも見学した。
今年は例年に比べて開花が早かったものの、大型連休の終わり頃まで楽しめるという。町田さんは「期間は限られているが、美しい花を見て、少しでも心を癒やしてもらえたら」と呼びかけている。
町田さん方は、幸手市外国府間673(電話0480・42・2079)。