埼玉新聞

 

現金とキャッシュカードだまし取る…男を逮捕 弁護士名乗って訪問、実在する弁護士事務所の名刺持っていたが名前は偽名 秘匿性の高いアプリで指示役と連絡を取っていたか 「詳しいことは言えない」と話す35歳 逮捕は5度目

  • 【ちなみ】パトカー2=事件事故イメージ

    詐欺の疑いで35歳男を逮捕

  • 【ちなみ】パトカー2=事件事故イメージ

 さいたま市西区の住宅強盗事件を捜査している県警捜査1課、組織犯罪対策(組対)3課、大宮西署は17日、詐欺の疑いで、住所職業不詳の男(35)=詐欺罪などで公判中=を再逮捕した。逮捕は5度目。

 再逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀して昨年9月26日、東京都国分寺市の無職男性(89)方に孫を名乗り「知人が証券会社の口座を俺名義でつくっているのがばれて、凍結された」「至急まとまったお金が必要だから貸してほしい」などと電話し、翌27日に弁護士を名乗って訪問し、現金200万円とキャッシュカード2枚をだまし取った疑い。

 都内に住む60代の息子を通じ、話を聞いた孫の30代男性が詐欺に気付き、通報した。男は「現金とキャッシュカードを受け取ったのは間違いないが、詳しいことは言えない」と容疑を一部否認しているという。

 捜査1課によると、男は被害者方を訪問時、実在する弁護士事務所の名刺を提示。名刺の名前は偽名だった。秘匿性の高いアプリで指示役と連絡を取っていたとみられ、県警は共犯者や余罪について調べる。

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