埼玉新聞

 

まさか…男性焼死の住宅街に衝撃、仲間と仲良く仕事していた男性 大量の真っ黒な煙、恐怖で家に戻った女性

  • 火災現場での現場検証を行う警察関係者ら=16日午前、朝霞市上内間木

 朝霞市上内間木の内装会社、「長葭(ながよし)内装」で14日に事務所兼作業場が全焼して焼け跡から男性1人の遺体が見つかった火災で、県警は16日、現場の出火状況などから放火殺人事件と断定し、朝霞署に80人態勢の捜査本部を設置した。遺体は連絡の取れていない同社の社長男性(43)とみて、身元の特定を急ぐとともに、殺害された経緯を調べる。

 捜査本部によると、司法解剖の結果、死因は焼死と判明した。遺体の気道には、煙を吸い込んだ際のすすが残っており生前に火を付けられたとみている。また、現場の平屋のプレハブはガスが通っておらず、普段は火の出ない場所から火が出ていたことから、県警は放火殺人として捜査を開始した。

 県警によると、同社は社長男性が1人で経営していて、同業者の仕事を手伝ったり、手伝ってもらうこともあったという。

■住宅街に大量の黒煙「怖い」

 現場はJR北朝霞駅から東に2キロ離れた国道254号沿いにある住宅街。国道からも見える現場建物は、屋根の一部が崩れ落ちており、当時の火災の激しさを物語っている。火災から2日が経過した16日も、朝から警察や消防による現場検証が行われ、近隣住民らは「まさかこんな所で」などと驚きを隠さなかった。

 現場の目の前に住む80代男性は、14日午前9時半過ぎに現場から煙が出ているのに気付いた。「真っ黒な煙がもくもくと、大量だった」。隣に住む70代の女性も「黒煙が立ち込めていて心配で外に出たが、怖くなってすぐに戻った」と話す。14日に現場近くを車で通ったという40代女性は屋根から漏れ出るような煙を見たという。

 長葭内装の社長(43)について、近くの金属加工工場で勤務する80代男性は「(仕事の)仲間と仲良くやっている方だと思う」と話した。複数の職人らと現場の外で木材加工の作業をしているところを見たことがあるといい、「まさかこんな雰囲気の良い所で放火殺人が起きるなんて」と驚いた表情で語った。

 近くに住む60代女性は「犯人が捕まってないので心配している」と話した。

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