闇バイトに応募して受け子として特殊詐欺事件に関与したとして、埼玉県警組織犯罪対策（組対）3課と大宮東署は8日、詐欺未遂の疑いで、住所不詳、自称アルバイトの男（21）を逮捕した。

　逮捕容疑は氏名不詳の者らと共謀し、8日午後0時半ごろ、さいたま市見沼区の無職女性（78）方に区役所職員などを名乗り「還付金が8千円くらい出ます」「キャッシュカードの磁気が古くなっているので取り替えます」「金融機関の職員が受け取りに行きます」などと電話をかけ、女性方を訪れてカードをだまし取ろうとした疑い。「キャッシュカードを受け取りに行ったが受け取ることができなかった」などと容疑を認めているという。　
　
　同課によると、女性は、自宅に訪れた金融機関を名乗る男に名刺を求めたが出さないため怪しく思い、名乗った金融機関に該当する職員がいなことを電話で確認。「特殊詐欺の受け子が立ち去った」と110番し、付近を警戒していた警察官が似た特徴の男を発見し職務質問をした。男は借金を抱えており、昨年12月中旬にX（旧ツイッター）で高額アルバイトを探して応募していた。県警は匿名流動型犯罪グループ（トクリュウ）による犯行とみて、余罪などを調べている。