埼玉新聞

 

国内でも珍しい「野生絶滅」から野生復帰 台風で流出・消滅のムジナモ、地域住民ら自宅で栽培し放流 「野生」の遺伝子受け継ぎ、放流中止後も自然繁殖 60年にわたる活動、保存会や住民らの悲願達成

  • ムジナモの野生復帰を受け、会見で喜びを語る羽生市の河田晃明市長(右から2人目)ら関係者

    ムジナモの野生復帰を受け、会見で喜びを語る羽生市の河田晃明市長(右から2人目)ら関係者=10日、羽生市三田ケ谷のキヤッセ羽生

  • 改訂で野生復帰したムジナモ。中央はムジナモの花(羽生市教育委員会提供)

    改訂で野生復帰したムジナモ。中央はムジナモの花(羽生市教育委員会提供)

  • 【地図】羽生市(背景白)
  • ムジナモの野生復帰を受け、会見で喜びを語る羽生市の河田晃明市長(右から2人目)ら関係者
  • 改訂で野生復帰したムジナモ。中央はムジナモの花(羽生市教育委員会提供)
  • 【地図】羽生市(背景白)

 絶滅の恐れがある埼玉県内の動植物をリストアップした「レッドリスト2024植物編」の改訂で、「野生絶滅」だった食虫植物のムジナモが「絶滅危惧ⅠA類」となり、野生復帰したことを受け、国天然記念物に指定されている国内最後の自生地がある羽生市の関係者らが10日、市内で会見し、喜びを語った。保全活動の結果、約60年ぶりに自然繁殖の再開を確認。こうした例は、国内でもまれという。

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