埼玉新聞

 

観光名所・岩畳の対岸が崩落 埼玉・長瀞、19年の台風以来の大規模被害 町観光協会「景観維持に努める」

  • 崩壊した荒川沿いの岩壁=24日午後1時ごろ、長瀞町長瀞

 埼玉県長瀞町長瀞の荒川沿いの岩壁の一部が崩落したことが24日、分かった。21日の夕方から22日朝の間に崩れたとみられる。対岸には、町の観光名所「岩畳」があるが、観光客らが立ち入れる範囲内に被害はなく、現在までけが人は確認されていない。

 現場は、長さ約500メートルに渡って広がる岩石段丘・岩畳の対岸の岩壁で、普段は人が立ち入ることはできない。地元住民の70代男性によると、町内の荒川沿いの岩壁は台風被害などで、たびたび崩れているが、今回の崩落は2019年10月の台風19号以来の大規模な被害だという。

 原因は特定されておらず、町観光協会は「岩畳の観光に影響はないが、今後、県の管理者などと相談しながら復旧作業を進め、景観維持に努めたい」としている。

ツイート シェア シェア